40代の妊活で大切なこと|年齢と卵子の質・採卵について解説

2026年10月9日

「40歳を超えたら妊娠は難しい?」

「採卵しても卵子が少なく、このまま続けていいのか不安」

「AMHも低いと言われて、何から考えればいいのかわからない」

40代の妊活では、このような悩みを抱える方が少なくありません。

年齢は妊活を考えるうえで非常に重要な要素です。

しかし、40代だから妊娠できないと単純に決まるわけではありません。

大切なのは、年齢によって何が根本問題なのかを正しく理解し、AMHや採卵結果なども合わせて、限られた時間の中で妊活の優先順位を考えることです。

 

40代になると妊娠しにくくなる主な理由

女性の妊孕性は年齢とともに低下します。

年齢とともに変化するものには、

・卵巣に残る卵子数
・採卵で得られる卵子数
・卵子の染色体異常の頻度
・妊娠率
・流産率

などがあります。

40代の妊活では、この全ての根本原因は老化による卵子の質の低化です。

 

年齢と卵子の質と体外受精の成功率はどう関係する?

卵子の質を考えるうえで、年齢は非常に重要です。

ここでいう卵子の質とは、単純な見た目だけではなく、受精後に正常に発育し、妊娠・出生につながる可能性という意味で使われます。

上記データの通り年齢が上がるにつれて、卵子の染色体数の異常が増えることが知られており、これが妊娠率の低下や流産率の上昇につながる大きな要因の一つです。

40代が1年体外受精を頑張っての出産率は

40代妊活の体外受精の出産率

想像より低いと思った方がほとんではないでしょうか。

だからこそ40代では、根本問題である卵子の質を強化する事にこだわっていけるかが重要です。

 

40代では採卵数が少なくなることもある

年齢が上がるにつれて卵巣に残っている卵子数も減少していきます。

そのため体外受精では、

「卵巣刺激をしても育つ卵胞が少ない」

「採卵しても得られる卵子が少ない」

ということが起こる場合があります。

ただし、採卵数には年齢だけでなく、

・AMH
・胞状卵胞数(AFC)
・過去の採卵結果
・卵巣刺激への反応

なども関係します。

AMHとAFCは、卵巣刺激後に得られる卵子数の予測には役立ちますが、それだけで妊娠や出生の可能性を予測することはできません。

 

40代ではAMHだけを見ないことが大切

40代でAMHが低いと言われると、

「AMHが低いから卵子の質も悪い」

と思ってしまう方がいます。

しかし、AMHは主に卵子の量の目安であり、卵子の質は年齢などと強く関係するため、同じものではありません。

そのため40代では、「AMHを上げること」だけを目標にするのではなく、

現在の年齢、AMHの状態で採卵数、受精数、胚盤胞到達数などを良い受精卵が作れるように卵子を育ててる体に変えていく事が重要です。

 

40代の妊活では「時間」をどう考える?

40代の妊活で非常に重要なのが時間です。

例えば、

「とりあえず半年間サプリだけ試してみる」

「とりあえず体外受精すれば妊娠できるだろう」

という形で根本の卵子の質を強化する正しいやり方を後回しにすると、その間にも年齢は進みます。

40代では、自分の体を変える事を先延ばしにせず、本来はコツコツ積み上げて体づくりをして準備の質を上げてから病院の手段に頼るというという優先順位の考え方が現実的です。

大切なのは、時間を使うなら、その時間に何をするのかを明確にすることです。

 

採卵前の準備は直前だけではない

採卵で得られる卵子を含む卵胞は、採卵周期に入って突然育ち始めるわけではありません。

卵胞は長い時間をかけて発育していきます。

そのため、

「採卵日が決まってから生活を変えよう」

ではなく、

次の採卵を考え始めた段階やその数ヶ月以上前から、睡眠・食事・運動・栄養などを見直しておく

という考え方が大切です。

 

40代でも男性側の妊活は重要

40代の妊活になると、どうしても女性の年齢だけに目が向きがちです。

しかし妊娠には精子も関係します。

男性側も、

・喫煙
・飲酒
・睡眠
・食生活、栄養補強
・運動習慣

などを見直していくことが大切です。

女性の年齢に注目しすぎて、男性側の原因を確認しないまま時間を使ってしまうことは避けたいところです。

年齢と共に精子の質も低下し、3日目以降の胚盤胞凍結しづらくなる事がわかっています。
精子の質の低下は胚盤胞凍結できない原因

 

40代の妊活では「体づくり」が最優先に進める

40代の妊活で重要なのは、先ほどの出産率でデータの通り、やみくもに採卵や移植を繰り返すのではなく、明確な根本の問題である卵子の質を強化する事を最優先することです。

病院は、

・卵巣予備能の評価
・精液検査
・卵管や子宮の検査
・排卵誘発
・人工授精
・体外受精
・採卵
・胚移植

など、今の体の状態で作られた卵子を扱う技術です。

一方、自分たちで見直せるのは、

・睡眠
・食事、栄養
・運動
・血流
・飲酒
・男性側の生活習慣

などです。

40代だからこそ、体づくり最優先にしながら、上手に病院手段を使うことを考えていきましょう。

 

札幌で40代の妊活・体外受精に悩んでいる方へ

札幌整体サロンアトレでは、40代で妊活をしている方、低AMH、採卵数が少ない、胚盤胞まで育ちにくい、体外受精を繰り返している方などのたくさんの妊活サポートを行ってきました。

40代の妊活では、「何をすればいいか」だけでなく、「何を優先して、どの順番で進めるか」を考えることが重要です。

年齢は変えることができません。

しかし、現在の治療状況や採卵結果を整理し、必要な医療を受けながら、自分たちで体の状態は変える事に取り組むことはできます。

「今の妊活の進め方でいいのだろうか」

と悩んでいる方は、時間を先延ばしにするのではなく、今の状態からできることを準備をしていきましょう。

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※年齢、AMH、採卵数だけで妊娠・出産の可能性を判断することはできません。不妊検査や体外受精、採卵などの治療方針については、担当の生殖医療機関へご相談ください。

執筆者
札幌整体サロンアトレ 代表 鈴木
柔道整復師
妊活サポート歴9年・550人以上

参考資料
American Society for Reproductive Medicine「Fertility evaluation of infertile women: a committee opinion」

American Society for Reproductive Medicine「Testing and interpreting measures of ovarian reserve」