2020年01月15日
「AMHが低いと言われた」
「40代で体外受精を繰り返しているけれど、なかなか妊娠できない」
「妊娠しても流産を繰り返してしまう」
このようなお悩みを抱えている方は少なくありません。
今回ご紹介するのは、札幌整体サロンアトレで妊活の身体づくりをサポートさせていただいた、41歳・低AMH・不育症の方の実例です。
妊活歴は約8年。
体外受精を続ける中で流産も経験されましたが、その後、体外受精6回目で妊娠し、2968gの男の子をご出産されました。
この記事では、実際の妊娠・出産までの経過をご紹介するとともに、
・低AMHとはどのような状態なのか
・AMHが低いと妊娠できないのか
・AMHと卵子の質は同じなのか
・40代の体外受精で考えたいこと
・不育症と流産について
・妊活中の身体づくりで考えたいこと
について解説していきます。
※本記事でご紹介する内容は一個人の経過・感想であり、同様の結果を保証するものではありません。変化や期間には個人差があります。
41歳・低AMH・不育症から体外受精6回目で妊娠した実例
今回ご紹介する方は、来店時41歳。
妊活歴は約8年あり、低AMHに加え、不育症もありました。
来店時の状況
年齢:41歳
妊活歴:約8年
AMH:低AMH
不育症:抗リン脂質抗体症候群
その他のお悩み:生理時期の頭痛など
サポート期間:約11か月
治療:体外受精
経過:途中で1回流産
その後:体外受精6回目で妊娠
出産:2968gの男の子を出産


妊活期間が長くなり、年齢やAMHの数値、これまでの体外受精の結果などから、不安を抱えながら妊活を続けている方は少なくありません。
今回の方も決して簡単な経過ではありませんでした。
それでも病院での不妊治療を続けながら、ご自身でできる身体づくりにも継続して取り組まれ、妊娠・出産へと進まれました。
低AMHとは?AMHが低いと妊娠できない?
妊活をしていると、
「AMHが低いから妊娠できないのでは?」
「AMHが低いということは卵子の質も悪いの?」
と不安になる方が非常に多いです。
しかし、ここには大切なポイントがあります。
AMHは主に「残っている卵子の数」を推測する指標
AMHは「抗ミュラー管ホルモン」と呼ばれるホルモンで、卵巣内の小さな卵胞から分泌されます。
AMHは主に卵巣予備能、つまり卵巣内にどの程度卵子が残っていると推測されるかを見る指標として使われています。
米国生殖医学会(ASRM)も、AMHなどの卵巣予備能検査は卵子の「量」を評価するものであり、卵子の「質」とは異なるとしています。
つまり、
AMHが低い=卵子の質が悪い
と単純に考えることはできません。
AMHと卵子の質は同じではありません
AMHが低い場合、体外受精で刺激を行った際に採卵できる卵子数が少なくなる可能性があります。
一方で、AMHだけで、
・妊娠できるか
・できないか
・卵子の質が良いか
・悪いか
・出産できるか
を判断することはできません。
ASRMも、AMHやAFCは採卵数や卵巣刺激への反応を予測する指標としては有用ですが、妊娠や出産などの結果を単独で予測する力は弱いとしています。
また、非常に低いAMHであったとしても、それだけを理由に体外受精を断念するべきではないとされています。
AMHだけを見て、
「もう妊娠できない」
と考える必要はありません。
AMH以上に年齢も重要
妊活ではAMHばかり注目されることがありますが、妊娠・出産を考えるうえでは年齢も非常に重要な要素です。
卵巣予備能の検査は、
・年齢
・これまでの採卵結果
・卵巣刺激への反応
・受精結果
・胚の成長
・精子側の状態
などと合わせて総合的に考える必要があります。
低AMHでも妊娠の可能性がゼロになるわけではない
低AMHと診断されると、数値だけを見て強い不安を感じる方が多いです。
しかし、
AMHが低いことと、妊娠できないことは同じではありません。
AMHが低い場合に問題となりやすいのは、一度の採卵で得られる卵子数が少なくなる可能性があることです。
例えば、
10個採卵できる場合と、
1〜2個しか採卵できない場合では、
受精・胚盤胞到達まで進める卵子の「候補数」に差が出る可能性があります。
だからこそ低AMHの場合は、
「AMHを上げることだけ」
に意識を向けるのではなく、
限られた卵子一つひとつをどのように考えていくか
という視点も大切になります。
41歳・40代の体外受精ではAMHだけで判断しないことが大切
40代で妊活をしている方の場合、
「AMHが低いから妊娠しない」
と一つの原因だけで考えないことが重要です。
妊娠・出産までには、
卵胞が育つ
↓
卵子を採卵する
↓
受精する
↓
分割する
↓
胚盤胞まで成長する
↓
子宮内膜へ着床する
↓
妊娠を維持する
↓
出産する
といういくつもの段階があります。
そのため体外受精がうまくいかない場合も、
「AMHだけ」
「子宮だけ」
「ホルモンだけ」
と一つの項目だけを見るのではなく、どこの段階でつまずいている可能性があるのかを整理していくことが大切です。
40代になるとなぜ妊娠率が低下するのか
女性の妊娠しやすさは年齢とともに変化します。
その理由の一つが、卵子の加齢です。
卵子は新しく毎月作られているわけではありません。
そのため年齢が上がるにつれて、受精や胚発育に関係する卵子側の条件も変化していきます。
ただし、
年齢だけを見て何もできないと考える必要もありません。
病院で行う生殖医療と並行して、
・生活習慣
・食事
・栄養状態
・睡眠
・適度な運動
・体重管理
・喫煙や飲酒
・男性側の健康状態
など、自分自身で確認できる部分を整理していくことはできます。
不育症とは?妊娠しても流産を繰り返す場合
今回の方は、不育症に関連する抗リン脂質抗体症候群も指摘されていました。
不育症とは、妊娠はするものの、流産や死産などを繰り返し、生児を得られない状態を指します。
流産を繰り返す背景にはさまざまな要因があります。
そのため、
「流産した=身体づくりが足りなかった」
「栄養が足りなかった」
などと単純に考えるものではありません。
抗リン脂質抗体症候群について
抗リン脂質抗体症候群は、流産との関連が知られている疾患の一つです。
欧州生殖医学会(ESHRE)の反復流産ガイドラインでも、反復流産を経験した方では抗リン脂質抗体の評価が推奨されています。
今回のケースのように不育症が疑われる場合は、自己判断せず、専門の医療機関で適切な検査・診断を受けることが重要です。
不育症では病院での検査・治療と身体づくりを分けて考える
不育症や抗リン脂質抗体症候群は、整体だけで治療するものではありません。
ここは非常に重要です。
不育症には、
・抗リン脂質抗体症候群
・子宮形態の問題
・染色体に関する問題
・内分泌異常
・その他さまざまな要因
などが関与する場合があります。
そのため、まずは医療機関で必要な検査と治療を受けることが大切です。
そのうえで、
「病院で行う治療」と
「自分自身で行う生活・栄養・身体づくり」
を分けて考えることをおすすめしています。
今回の41歳の方が妊娠・出産までに歩んだ経過
今回の方は、当初からすぐに結果が出たわけではありません。
妊活歴は約8年。
41歳という年齢に加えて低AMH、不育症という背景もありました。
当サロンでのサポート開始後も病院での体外受精を継続されました。
サポート開始
41歳
低AMH
不育症
妊活歴約8年
という状態から身体づくりを開始しました。
病院で体外受精を継続
サポート中も生殖医療を継続。
採卵や移植と並行しながら、ご本人が日常生活で実践できることにも取り組んでいきました。
途中で流産も経験
妊娠に至ったものの、途中で一度流産も経験されました。
妊活期間が長い中での流産は、身体的にも精神的にも負担の大きい出来事です。
それでも治療と身体づくりを継続されました。
約11か月後、体外受精6回目で妊娠
その後、体外受精6回目で再び妊娠。
妊娠後も体調に合わせながら身体のケアを続けました。
2968gの男の子をご出産
最終的に2968gの元気な男の子をご出産されました。
長い妊活期間を乗り越えてのご出産となりました。
低AMH・40代の妊活で身体づくりを考える理由
妊活では、採卵や移植など病院でしかできないことがあります。
一方で、
食事
栄養補強
睡眠
運動
体重管理
喫煙
飲酒
ストレスとの付き合い方
男性側の生活習慣
など、病院以外で卵子・精子の質、着床妊娠維持できる体へ取り組めることがあります。
採卵だけではなく、採卵までの身体づくりも考える
体外受精をしていると、
「次の採卵で何個採れるか」
「胚盤胞になるか」
「移植できるか」
という結果ばかりに目が向きやすくなります。
もちろん採卵数や胚盤胞到達は非常に重要です。
一方で、採卵日だけ急に身体の状態が変わるわけではありません。
普段の食事や睡眠、運動などの積み重ねについても考えていく必要があります。
特に低AMHの場合、一度に採卵できる卵子数が少なくなることもあるため、
「たくさん採ることだけ」
ではなく、一つひとつの採卵に向けてできることを準備しておくことも大切です。
男性側の身体づくりも妊活の重要な要素
妊活というと女性ばかりに負担が集中しがちです。
しかし、受精には当然ながら精子も必要です。
そのため、
・精液検査
・喫煙
・飲酒
・睡眠
・食生活
・運動習慣
・肥満
・熱への曝露
など、男性側の生活についても確認することが重要です。
「女性の卵子だけを良くしよう」
と考えるのではなく、夫婦それぞれの身体を考える視点も必要です。
低AMH・体外受精で悩んでいる方に伝えたいこと
低AMHと言われると、
「残された時間がない」
「もう妊娠できないかもしれない」
と焦ってしまう方が多くいます。
しかしAMHは、妊娠できる・できないを決定する検査ではありません。
一方で、年齢が上がるほど妊活に使える時間が限られてくることも事実です。
だからこそ、
何もしないで様子を見るのではなく、今の自分に必要なことを準備する
ことが大切です。
現在の治療が適切なのか。
採卵結果はどうなのか。
受精後の成長はどうなのか。
着床後に流産しているのか。
栄養や生活習慣に見直せる部分はないのか。
男性側に確認すべきことはないのか。
一つずつ整理していくことで、自分が次に取り組むべきことが見えやすくなります。
札幌整体サロンアトレの妊娠・出産実績
札幌整体サロンアトレでは、
・低AMH
・40代の妊活
・体外受精
・採卵を繰り返している方
・不育症
・流産経験
・多嚢胞性卵巣症候群
・男性不妊
など、さまざまなお悩みを抱えている方の妊活をサポートしてきました。
実際の妊娠・出産事例については、こちらでもご紹介しています。
【低AMH・40代・体外受精などの妊娠実績・口コミを見る】
低AMHと卵子の質について詳しく知りたい方へ
低AMHについて理解するときに最も大切なのは、
AMH=卵子の質ではない
ということです。
AMHの数値だけを見て妊娠の可能性を判断するのではなく、年齢やこれまでの治療結果なども含めて総合的に考える必要があります。
低AMHと卵子の質について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
【AMHが低いと妊娠できない?低AMHと卵子の質の違い】
札幌で低AMH・体外受精・不育症に悩んでいる方へ
病院で、
「AMHが低い」
「年齢的に急いだ方がいい」
と言われたものの、
「自分では何をしたらいいのかわからない」
という方は少なくありません。
札幌整体サロンアトレでは、
病院で行う治療は病院で受けていただきながら、
食事・栄養・運動・睡眠・身体の状態など、日常生活の中で自分自身が取り組める部分を整理することを大切にしています。
不妊治療だけを続けていて、
「他にできることはないのかな?」
と感じている方は、まず妊活に必要な考え方を知るところから始めてみてください。
【札幌整体サロンアトレの不妊整体×妊活メソッドについて詳しく見る】
よくある質問
AMHが低いと自然妊娠できませんか?
AMHが低いことだけで自然妊娠できないと判断することはできません。
AMHは主に卵巣予備能を評価する指標であり、自然妊娠できるかどうかを直接判定する検査ではありません。
ただし、年齢や卵管、排卵、精子など他の条件も妊娠には関係するため、不妊期間が続いていてまだ医療機関で詳しく検査されていない方は検査をおすすめします。
AMHが低いと卵子の質も悪いのでしょうか?
AMHと卵子の質は同じものではありません。
AMHは主に残っている卵子の「量」の目安として使用されます。
卵子の質には年齢をはじめ、AMH以外のさまざまな要素が関係します。
41歳でも体外受精で妊娠する可能性はありますか?
あります。
ただし一般的には年齢が上がるにつれて妊娠・出産率は低下し、流産率は上昇します。
そのため40代では特に、時間を大切にしながら生殖医療専門医と治療方針を相談していきながら卵子・精子の質、着床妊娠維持できる体作りが最重要です。
不育症でも妊娠・出産できますか?
不育症にはさまざまな原因があり、原因や治療法によって経過も異なります。
抗リン脂質抗体症候群など医学的な治療が必要となるものもあるため、流産を繰り返している場合には不育症を扱う医療機関での相談をおすすめします。
体外受精中に妊活整体を受けても大丈夫ですか?
採卵周期や移植周期、妊娠後では身体の状態を確認しながら施術を行うため大丈夫です。
まとめ|低AMHでもAMHだけで妊娠の可能性を決めない
今回ご紹介したのは、
41歳
低AMH
不育症
妊活歴約8年
体外受精を継続
途中で流産を経験
体外受精6回目で妊娠
2968gの男の子を出産
という方の実例でした。
ただし、この一例から、
「低AMHでも必ず妊娠できる」
「妊活整体を受ければ体外受精が成功する」
ということを意味するものではありません。
大切なのは、
AMHという一つの数字だけで妊娠の可能性を判断しないこと。
そして、
病院で必要な検査・治療を受けながら、自分自身でできる身体づくりについても整理していくこと。
40代や低AMHでは、妊活に使える時間も重要になります。
「もう少し様子を見よう」と何か月も過ぎてしまう前に、今の治療経過や身体の状態を一度整理してみてください。
【札幌整体サロンアトレの妊活整体×妊活メソッドはこちら】
【低AMH・40代・体外受精などの妊娠・出産実績はこちら】
参考資料
・American Society for Reproductive Medicine(ASRM)
Testing and interpreting measures of ovarian reserve: a committee opinion
AMHやAFCなどの卵巣予備能検査は、採卵数や卵巣刺激への反応を予測するうえでは有用ですが、卵子の質・妊娠・出産を単独で予測する指標ではないとされています。
・European Society of Human Reproduction and Embryology(ESHRE)
Guideline on the management of recurrent pregnancy loss
反復流産の評価や抗リン脂質抗体などについてまとめられた国際的なガイドラインです。
